2016年7月29日金曜日

 37年前、大学を卒業したわたしは、小学校の教員免許をとるために、佛大の通信教育を受けていました。そのとき、最初はアルバイトで三島の郷に勤めだしました。そのわたしが三島の郷で働きたいと思ったある出来事がありました。
 三島の郷は、毎月1回、利用者の人たちといっしょに外出していました。デパートに行って、レストランで食事をしたり、宝塚歌劇を観に行ったり、また、一年に一回は一泊旅行もしていました。
 わたしは、ベテランの職員といっしょにデパートに外出の付き添いで行ったとき、1人の利用者のが、ぱっとボールペンを取ったのです。思わず、わたしはとがめようとしましたが、そのベテランの職員が「○○さん、これがほしいんか?」って聞くと、その利用者が本当にうれしそうに、にっこりと微笑んだのです。
 わたしはその時のことが今でも忘れられません。先日の津久井やまゆり園の事件、どうして「障がい者はいなくなればいい」と言い重度の障がい者を選んで殺していることが報道されています。
 どうして、彼はこんな考えをもつようになったのか、戦争になれば、弱いものがまっさきに犠牲になります。障害を持っていても、いなくてもひとりひとりは大切されなければなりません。平和の大切さを改めて思います。障がい者やそのご家族、またそこで働く人たちの気持ちを考えると、言葉では言い表せません。

0 件のコメント:

コメントを投稿